この記事では、Application Gateway (AGW)とWeb Application Firewall (WAF)機能を削除するのにSitecoreから提供されているサービスについて概要を説明しています。
このサービス リクエスト(SR)を作成するべき状況、必要条件、考慮事項、およびこのサービスに関連するサービス レベル合意(SLA)について詳述いたします。
WAFポリシーを含む既存のAGWをPaaS 1.0環境から削除したい場合、このサービス リクエストを作成していただく必要があります。これは通常リソースを整理したり、ネットワーク インフラの更新や、コンテンツ配信戦略を変更する際に必要になります。
*目的のAGW(+WAF)が貴社独自で作成されたものであった場合(Sitecoreによって作成されたものでない場合)、貴社のカスタム リソースとして扱われるため、その削除は弊社サービスの範囲に含まれません。このような場合、貴社側で削除を実施していただく必要があります。
AGWを削除するためにSRを作成する前に、以下の手順が完了していることをご確認ください。
AGW(WAFポリシー含む)の削除プロセスは、サービス リクエストの作成から通常3営業日以内に完了します。
Sitecore Managed Cloudチームは、Sitecore実装でAzure AG + WAF対応製品を使用しているManaged Cloud Standardのお客様に、限定的なサポートを提供いたします。
この限定的なサポートの範囲には、Azure WAFコンポーネントを使用したAzure Application Gatewayが含まれます。
以下の表では、アプリケーションGW(AGW)の削除を計画する際の、主要な考慮事項に関する(Sitecoreおよびお客様の)役割と責任範囲を示しています。
タスク |
Sitecore |
お客様 |
全てのカスタム ドメイン名をContent Delivery (CD)エンドポイントに追加する |
C, I |
R, A |
全てのカスタム ドメイン証明書をCDエンドポイントにアップロードする |
C, I |
R, A |
CDエンドポイント上のIP制限を削除する |
C, I |
R, A |
カスタム ドメインDNSレコードをAGWパブリックIPからCDエンドポイントに更新する |
C, I |
R, A |
全てのカスタム ドメインが正常に機能することを確実にするためテストを実施する |
C, I |
R, A |
(WAFポリシーを含む)AGWを削除するためサービス リクエスト(SR)を作成する |
C, I |
R, A |
CD pingテストURLをCDを指すよう更新する |
R, A |
C, I |
TMエンドポイント リスト、DRスクリプト、およびCD pingテストを変更する |
R, A |
C, I |
AGW関連の4つのリソースを削除する:
|
R, A |
C, I |
凡例:
サービスに対する影響: AGWの削除が一時的にトラフィック管理およびロード バランシングに影響を与える可能性がある点にご留意ください。影響を最小限に抑えるため適切に計画してください。
バックアップおよびリカバリ: 削除プロセスの開始前に、全ての関連するデータおよび構成がバックアップされていることを確認してください。何らかの問題が発生した場合に、バックアップがあるとより迅速なリカバリーに役立ちます。