Azure Kubernetes Service (AKS) 1.29は、2025年3月にサポートが終了します。そのため、AKS 1.29をベースにしたSitecore Managed Cloud Containersソリューションは、AKS 1.30を使用する、より新しいバージョンにアップグレードする必要があります。AKSのサポート終了および非推奨化の影響に関する詳細情報については、MicrosoftのFAQを参照してください。
この記事では、Sitecore Managed Cloud ContainersソリューションをAKS 1.30を使用するバージョンにアップグレードする方法について説明します。
AKSバージョン1.29から1.30へのアップグレードでは、Sitecore Managed Cloudの標準的なインストールに対する破壊的な変更は導入されません。
全てのバージョンに関して、アップグレードのプロセス中にダウンタイムが発生します。Sitecore Managed Cloud Containersのアップグレードのプロセスは以下に記載されている方法で実施する必要があります。
Sitecore Managed Cloud ContainersソリューションをAKS 1.30を使用するバージョンにアップグレードするには、以下の手順に従ってください。
- ストレージから必要なトポロジーとバージョン向けのアップグレード パッケージをダウンロードします。以下が利用可能なアップグレード パッケージの一覧です。
- Sitecore 10.1.0:
- mcc.xp.upgrade.10.1.0-r.0.1.426940.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.1.0-r.0.1.426940.nupkg
- Sitecore 10.1.1:
- mcc.xp.upgrade.10.1.1-r.0.1.426941.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.1.1-r.0.1.426941.nupkg
- Sitecore 10.1.2:
- mcc.xp.upgrade.10.1.2-r.0.1.426953.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.1.2-r.0.1.426953.nupkg
- Sitecore 10.1.3:
- mcc.xp.upgrade.10.1.3-r.0.1.426954.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.1.3-r.0.1.426954.nupkg
- Sitecore 10.2.0:
- mcc.xp.upgrade.10.2.0-r.0.1.426961.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.2.0-r.0.1.426961.nupkg
- Sitecore 10.2.1:
- mcc.xp.upgrade.10.2.1-r.0.1.426962.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.2.1-r.0.1.426962.nupkg
- Sitecore 10.2.2: (新リリース) 該当なし
- Sitecore 10.3.0:
- mcc.xp.upgrade.10.3.0-r.0.1.426977.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.3.0-r.0.1.426977.nupkg
- Sitecore 10.3.1:
- mcc.xp.upgrade.10.3.1-r.0.1.426978.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.3.1-r.0.1.426978.nupkg
- Sitecore 10.3.2: (新リリース) 該当なし
- Sitecore 10.4.0:
- mcc.xp.upgrade.10.4.0-r.0.1.427029.nupkg
- mcc.xm.upgrade.10.4.0-r.0.1.427029.nupkg
- アップグレード パッケージをソリューションにインストールします(Sitecore 10.1、Sitecore 10.2、Sitecore 10.3またはSitecore 10.4のガイドラインに従います)。
- 環境でマネージド ディザスタ リカバリ ホット スタンバイを使用している場合、以下を実施します(使用していない場合は、手順4に進みます)。
- ストレージからAKS-130-upgrade-for-env-with-DR-Managed-Hot.zipパッケージをダウンロードします。
- YAMLファイルを解凍し、Infrastructure repoフォルダーにコピーします。
- 既存のYAMLファイルを使用して新しいパイプラインを作成します。
- パイプライン名: update default system node sku for DR
- 既存のYAMLファイル パス: pipelines\dr-change-sku-system-nodepool.yaml
- 変更をInfrastructureリポジトリにマージした後で、
- 環境にインストールされたディザスタ リカバリがない場合、Infrastructureパイプラインを実行します。
- 環境でマネージド ディザスタ リカバリ ホット スタンバイを使用している場合、Update outage appにチェックを入れてInfrastructureパイプラインを実行します。
- 環境で基本的なディザスタ リカバリ コールド スタンバイを使用している場合、Update outage appにチェックを入れてInfrastructureパイプラインを実行します。
- 変更をApplicationリポジトリにマージした後で、Applicationパイプラインを実行します。
- check cluster upgradesパイプラインを実行します。
- cluster version upgradeパイプラインを実行します(Kubernetes_version 1.30.3 - 前の手順でパイプラインから受信した、利用可能な最新のパッチ バージョンを選択します)。
- 環境でマネージド ディザスタ リカバリ ホット スタンバイを使用している場合、以下を実施します。
- dr cluster version upgradeパイプラインを実行します(Kubernetes_version 1.30.3 - 手順4でパイプラインから受信した利用可能な最新のパッチ バージョンを選択します)。