デフォルトのパブリッシュにおける問題の診断情報を収集する方法


概要

この記事では、パブリッシュの問題についてSitecoreサポートにご連絡いただく際に必要となる診断情報を収集する手順についてご説明します。

診断情報を収集する方法

  1. パブリッシュの詳細なロギングを設定します。
    この機能を有効化するには、以下の内容を含む構成パッチ ファイルを作成し、publishingインスタンスの/App_Config/Include/zzzフォルダーに配置します。
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <configuration xmlns:patch="http://www.sitecore.net/xmlconfig/" xmlns:set="http://www.sitecore.net/xmlconfig/set/" xmlns:role="http://www.sitecore.net/xmlconfig/role/">
        <sitecore>
            <pipelines>
                <publishItem role:require="Standalone or ContentManagement" >
                    <processor type="Sitecore.Publishing.Pipelines.PublishItem.UpdateStatistics, Sitecore.Kernel" runIfAborted="true">
                        <traceToLog>true</traceToLog>
                    </processor>
                </publishItem>    
            </pipelines>
        </sitecore>
    </configuration>
  2. 各イベントおよびイベント ハンドラーの開始・終了時間のロギングを有効化します。この機能を有効化するには、以下の内容を含む構成パッチ ファイルを作成し、Content Deliveryインスタンスの/App_Config/Include/zzzフォルダーに配置します。
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <configuration xmlns:patch="http://www.sitecore.net/xmlconfig/" xmlns:set="http://www.sitecore.net/xmlconfig/set/" xmlns:role="http://www.sitecore.net/xmlconfig/role/">
        <sitecore>
            <events set:timingLevel="high" role:require="Standalone or ContentDelivery"/>
        </sitecore>
    </configuration>
  3. 変更しようとしているページのネットワーク リクエストをキャプチャして保存します。
    結果をキャプチャ・保存するには、ブラウザに統合されている開発者ツールを使用します。
    例:https://developer.chrome.com/docs/devtools/network/reference#save-as-har
    リクエストされるページがキャッシュされていないことを確認します。
    例:https://developer.chrome.com/docs/devtools/network/reference#disable-cache
    または、Telerik Fiddlerのようなwebデバッグ プロキシを使用することもできます。
  4. CDインスタンスのオンデマンド メモリ ダンプ ファイルを収集します。詳細につきましては、メモリダンプを収集する方法をご参照ください。
  5. (手順3の)ページへのプレゼンテーションに影響するアイテムを変更します。行われた変更をパブリッシュします。
  6. パブリッシュ操作が完了するまで待ちます。
    パブリッシュ操作に予想よりも時間がかかる場合、publishingインスタンスからのメモリ ダンプを3回キャプチャしてください。メモリ ダンプ ファイル取得の間隔は、2分未満としてください。
  7. 手順3を繰り返して、パブリッシュの結果を検証します。
  8. 手順4を繰り返して、新しいメモリ ダンプ ファイルを収集します。
  9. Sitecoreサポートにご連絡いただく際に、以下の情報をご共有ください。
    • 手順5で変更したアイテムのID、言語、バージョンと変更した内容(すなわち、新旧のフィールド値)。
    • HTTPセッションのアーカイブ(手順3および7で作成したファイル)。
    • メモリ ダンプ(手順4、8で収集したファイル。手順6でも収集する可能性があります)。
    • テストの期間をカバーするSitecoreログ ファイル(CMおよびCDインスタンス双方)。
    • パブリッシュ ターゲット データベースのEventQueueテーブルの内容。
  10. 手順1および2で適用した構成の変更を差し戻します。

弊社ファイル ストレージにファイルをアップロードしていただく方法につきましては、KB0405038をご参照ください。