XM Cloudにおけるパブリッシュの仕様


概要

この記事では、XM Cloudにおける以下のパブリッシュ処理の仕様について概要を説明します。

シナリオ1 – パブリッシュをスケジュールする方法

パブリッシュをスケジュールする方法の一つに、アイテムのパブリッシュ制限を構成する方法があります。しかし、アイテムまたはアイテム バージョンがパブリッシュ可能な日付範囲を指定しても、開始日に自動的にアイテムをパブリッシュし、終了日に自動的に削除されるわけではありません。これは、そのアイテムをパブリッシュ可能な状態とし、そのアイテムまたはウェブサイト全体がパブリッシュされた際に、(パブリッシュの処理に)そのアイテムを含めることを意味します。開始日にウェブサイト上にアイテムが確実に表示され、かつ終了日にそれが削除されるようにするには、それぞれの日付に「アイテムのパブリッシュ(Publish Item)」ウィザードを実施する必要があります。

XM Cloudでパブリッシュ処理をスケジュールし、遅滞を避けパブリッシュされる期間を正確に予測できるようにするには、パーソナライズを使用し以下を実施してください。

  1. 特定の日時に必ず表示されるページ バリアントを作成する
  2. オーディエンスを作成する
  3. 条件に応じたバリアントの指定(例えば、日時

シナリオ2 – メディア ファイル(Blob)がファイル サイズの上限を超えている場合、パブリッシュ後に使用できない

メディア ファイル(blob)がExperience Edge上でパブリッシュされないか使用できず、リクエストした際に以下のエラーが返される場合があります。

Specified blob does not exist (訳:指定のblobが存在していません。)

この挙動はメディア アイテムのサイズの制限による仕様通りのものであり、XM CloudテナントからEdgeにコンテンツをパブリッシュした後に発生します。

メディア ファイル(blob)を持つメディア アイテムの正常なパブリッシュが確実に行われるようにするには、問題のあるblobのサイズを縮小してください。

または代替策として、Content Hubの利用を検討してください。大容量のメディア ファイル向けに、50GBまでの大きなファイルをアップロードすることができます。

シナリオ3 – Experience Edgeへの単一アイテムのパブリッシュ中に遅延が生じる

Experience Edgeへの単一アイテムのパブリッシュを高速化する方法のガイダンスにつきましては、この記事に記載されている指示をご参照ください。