コンテナー化環境にHotfixパッケージをインストールする方法


説明

本記事では、コンテナー化環境ソリューション専用のHotfixパッケージの詳細およびコンテナー化環境へのHotfixパッケージのインストール方法について説明します。

コンテナー専用のHotfixパッケージ

Hotfixパッケージの内容は、下記の通りです:

コンテナー専用のSitecore Hotfixパッケージを適用する方法

  1. Hotfixパッケージを解凍します。
  2. ReadMeファイルを開きます。Hotfixパッケージに追加のファイルが含まれている場合、ReadMeファイルに記載されている手順に従ってください。
  3. 実施された変更をファイル システムに適用します。Hotfixは、そのHotfixが対象とするSitecoreロールのコンテナーに適用する必要があります。なお、このHotfixは、複数のイメージに適用できる場合があります。
    イメージにHotfixを適用して新しい設定レイヤーを追加するには、SitecoreロールのDockerFileにいくつかの命令を追加します。
    これらの命令は、Hotfixを適用するSitecoreロールごとに追加する必要があります。
    Dockerfileの命令は、コンテナー用のSitecore Hotfixパッケージからファイルを抽出し、コンテナー内のウェブサイトのルート フォルダーの該当する場所にコピーする必要があります。
    CMロールの場合の例は、以下の通りです:
    • cmサービスのコンテキストをdocker-compose.override.ymlファイルで定義します。
      例:
      context: ./build/cm
    • コンテナー用のSitecore Hotfixパッケージから解凍されたファイルを\build\cm\hotfixフォルダーにコピーします。
    • \build\cm\DockerfileフォルダーにCOPY命令を追加します。
      例:
      COPY .\hotfix C:\inetpub\wwwroot
    HotfixパッケージにInit.ps1ファイルが含まれている場合は、Dockerfileにこのファイルを実行するPowerShellコマンドを格納する必要があります。
  4. 更新されたDockerfileを使用して新しいイメージを構築し、コンテナー化ソリューションにデプロイします。
    これは、以下のようなコマンドで実施できます。
    docker compose up -d