概要

XM CloudまたはExperience Edgeに接続されているNext.jsベースのJavaScript Services（JSS）アプリケーションをビルドしようとした際に、以下のエラーが発生する可能性があります。

ClientError: GraphQL Error (Code: 429):
{"response":{"error":"API calls quota exceeded!
maximum admitted 80 per
1s.","status":429,"headers":{}}

この問題は、Next.jsが静的サイト生成の際に複数のスレッドを使用するため、複数のリクエストがGraphQLのエンドポイントに対して実行されることが原因で発生します。

解決策

この問題を解決するには、Sitecore JSS 21.4.0以降にアップグレードしてください。

または、以下の方法のいずれか、またはそれらを組み合わせて実施していただくことをご検討ください。

• 以下の内容でexperimentalセクションを追加して、next.config.jsで使用されるスレッドの数にレート制限を設けます。
  

  const nextConfig = {
  
    experimental: {
      // これは実験的な機能ですが、
      // nextjsの自動静的生成で並列スレッドを
      // 許可するために有効化することができます
      workerThreads: false,
      cpus: 1
    }
  ...
  }

  この方法に関する詳細につきましては、次のページをご参照ください: nextjs GitHub discussions
  重要な注意事項: この機能は実験的なものであるため、最終手段としてご検討いただくことをお勧めいたします。
  
  
• 何種類かのコンテキスト言語がある場合は、src\lib\sitemap-fetcher\plugins\graphql-sitemap-service.tsファイルのpageSize値を増やすことができます。事象が解決されるまで、この値を調整していただくことをお勧めいたします。調整の一例として、100からテストを始めて、テスト結果に応じて更に増加させることができます。
  

  constructor() {
    this._graphqlSitemapService = new GraphQLSitemapService({
      endpoint: config.graphQLEndpoint,
      apiKey: config.sitecoreApiKey,
      siteName: config.jssAppName,
      pageSize: 100, //pageSizeを設定するのにこの行を追加する必要があります
    });}

• 環境変数DISABLE_SSG_FETCHを「true」に設定することで、静的サイト生成（SSG）フェッチを無効化します。デフォルトでは、Sitecoreは増分静的生成（Incremental Static Regeneration、ISR）を使用します。ページの静的生成は、実行時（ページのリクエスト時）に行われます。