Content Hubバージョン4.2より前の環境のアップグレードをリクエストする方法


概要

この記事では、バージョン4.2より前の個々のContent Hub環境について、それ以降のバージョンへのアップグレードをリクエストする方法について解説します。

なお、バージョン4.2以降の環境でのアップグレードのリクエストは、サポートされなくなりました。バージョン4.2以降の環境をアップグレードする方法に関しての詳細情報につきましては、本記事「バージョン4.2以降のContent Hub環境をアップグレードする方法」の節を参照してください。

必要なアクション

アップグレードのリクエストは、Sitecoreサポート ポータルからサービス リクエストを作成することで行っていただけます。

依頼者様(お客様またはパートナー様)から、以下の情報を提示していただく必要があります。

また、依頼者様は、アップグレードによって生じる可能性のある破壊的変更についてご確認、ご理解いただき、影響の緩和策を計画することに同意していただく必要があります。

Content Hubバージョン

4.2より前のContent Hubバージョンは、以下のように3桁の数字で識別されます。

X.Y.ZX-メジャー バージョン、Y-マイナー バージョン、Z-パッチ バージョン

:

4.2より前のバージョンからアップグレードする際のダウンタイム

機能リリース(X.Y)はある程度のダウンタイムが必要になりますが、Content Hub 4.x以降のパッチ リリース(X.Y.Z)についてはダウンタイムは必要ありません。必要となるダウンタイムの長さは、アップグレードする環境のソース バージョンとデータベースのサイズによって変わります。

以下の表に、必要となるダウンタイムの目安を記載します。

 

 アップグレードの種別

Redisデータベースの
サイズが
50GB以上の場合の
機能アップグレード
(XまたはX.Y)

Redisデータベースの
サイズが
50GB未満の場合の
機能アップグレード
(XまたはX.Y)

パッチ
アップグレード

(X.Y.Z)

現在のContent Hub
バージョン

3.3より前

ダウンタイムの推定
には分析が必要

ダウンタイムの推定
には分析が必要

該当なし

4.0より前

ダウンタイムの推定
には分析が必要

16時間

4時間

4.0以降

ダウンタイムの推定
には分析が必要

アップグレードの手順
ごとに4時間
(例えば、4.0→4.1→4.2の場合、
4時間が2回=8時間)

ダウンタイム不要

註: ダウンタイムが必要なアップグレードであっても、パブリック リンクはアップグレード中も引き続き利用できます。

破壊的変更

弊社では破壊的変更を可能な限り回避するよう努めていますが、依頼者様は機能アップグレードをリクエストする前に、Content Hubのリリース ノートに文書化されている破壊的変更について熟知していただくようお願いいたします。
https://doc.sitecore.com/ch/en/users/42/content-hub/digital-assets.html

依頼者様側にて、これらの破壊的変更の緩和策を計画していただくことが明確に必要となりますのでご注意ください。

ロールバック

アップグレード中に予期せぬ問題が発生した場合でも、Sitecoreは常にまずアップグレードを完了させることに取り組みます。Sitecoreは以下のような対策を行った上で、問題が解決出来なかった場合の最終手段としてのみ、ロールバックを実施します。

バージョン4.2以降のContent Hub環境をアップグレードする方法

Sitecoreは、バージョン4.2以降のContent Hub環境について、自動化された方法でメンテナンスをリリースしています。

この方式が採用されたことにより、バージョン4.2以降の環境向けの個別のアップグレード リクエストはサポートされなくなりました。