Azure App Serviceにおいて要求処理が低速となる問題をトラブルシューティングするための診断情報を収集する方法について


説明

この記事では、Auto-Heal(自動復旧)ルールを設定することによりAuto-Heal機能を使用して、Azure App Serviceにおいて要求処理が低速となる問題の診断情報を収集する方法について説明します。

解決策

Auto-Healルールを設定するには、以下の手順に従ってください:

  1. 影響を受けているAzure Web Appを選択します。
  2. 問題の診断と解決」を選択します。




    次に、「Diagnostic Tools」を選択します。



    Auto-Heal」を選択します。




  3. Custom Auto-Heal Rules」を「On」に設定します。
  4. Define Conditions」で「Request Duration」を選択します。
  5. Add Slow Request rules」をクリックします。
  6. 画面上の4つのフィールドを入力します。入力例をご覧ください:

     
  7. Ok」をクリックします。
  8. Configure Actions」で「Custom Action」を選択します。
  9. CLR Profiler With Thread Stacks」を選択します。



  10. CollectLogs」オプションを必ず選択してください。
    CollectKillAnalyze」を選択すると、アプリケーションがリサイクルされるため、このオプションは避けてください。
  11. 設定したアクションを保存します。



  12. Review and Save your Settings」に移動します。
    Save」をクリックするとルールが有効化されます。
    問題の再現を試み、ルールの実行をトリガーします。問題が発生し、パフォーマンス プロファイルが生成されるまで待ちます。

    註:プロセスを再起動せずにAuto-Healルールを長時間有効にしたままにすると、アプリケーションのパフォーマンスがさらに低下する可能性があります。
    パフォーマンス プロファイルの収集が開始されない場合、「Slow Request rules」(手順6)パラメータの調整が必要となる場合があります。




     

  13. 問題が発生したら、自動的に生成されたパフォーマンス プロファイル ファイルをダウンロードします。

    Microsoft PerfViewツールを使用して遅延の原因の調査を試みます。Microsoft PerfViewツールは、以下のリンクから入手することができます:
    https://github.com/microsoft/perfview/releases

    Sitecoreサポートのお問い合わせを作成し、調査の支援を受けます。お問い合わせを起票する際には、収集したパフォーマンス プロファイルと併せて、事象の詳細およびSitecoreインストールの基本情報を提供してください。