Azure App ServicesでのxConnect サイト コンテンツのバックアップが、部分的にしか成功しない場合があります。Microsoft社の公式ドキュメントによると、バックアップ プロセスはロックされたファイルをスキップし、サイトの残りの部分をバックアップします。つまり、ファイルの使用中にバックアップが実行された場合、ロックされたファイルはバックアップされません。
本事象が発生すると、次のメッセージが記録される場合があります。
File skipped - \data\jobs\continuous\IndexWorker\singleton.job.lock: Sharing violation to ...\package\fs\data\jobs\continuous\IndexWorker\singleton.job.lock Uploading metadata to the blob. Backup completed...singleton.job.lockは、Webジョブ インスタンスが1つしか存在しないようにするために、KUDUによって作成されるファイルです。これはSitecore XP関連のファイルではなく、バックアップする必要がないことから、Azureのメッセージは無視しても問題ありません。詳細につきましては、このKUDU リポジトリにてソースコードをご確認いただけます。
File skipped - \site\wwwroot\App_Data\Logs\xconnect-log-XXXXXX-cortex-processing-20200721.txt: Sharing violation to ...\package\fs\site\wwwroot\App_Data\Logs\xconnect-log-XXXXXX-cortex-processing-20200721.txtxConnectログ ファイルは重要なデータではないため、バックアップから除外できます。なお、新しいファイルが毎日作成されるため、例えば今日ログ ファイルが使用中であるためにロックされたとしても、明日はファイルがロックされるわけではないことにご注意ください。
Uploading metadata to the blob. Backup completed...
バックアップの失敗に関する Azureメッセージは無視しても特に問題ありません。
上記のようなメッセージを記録されないようにするには、特定のファイルまたはフォルダーを除外して、バックアップに追加されないようにします。詳細につきましては、「部分バックアップの構成」記事を参照してください。