Sitecore Azure Blob Storageモジュールの使用方法に関する推奨事項


説明

本記事では、AzureでSitecoreソリューションをホストし、Sitecoreメディア ファイル用にAzure Blob Storageモジュールを使用するSitecoreのお客様向けの推奨事項を説明します。

Azure Blob Storageモジュールでは、Sitecoreメディア ファイルにAzure StorageアカウントのBlobが使用されています。

Blobデータの誤削除または上書きを防ぐには、Blobの論理的な削除を有効にすることができます。これを利用すると、データが削除される際に、完全に削除されず、論理削除状態に移行されます。 オブジェクト レベルの論理的な削除は、すべてのストレージ アカウントの種類および価格レベルで利用することができます。この削除は、コンテナまたはアカウントの削除を防止することはできません。コンテナの論理的な削除は、ストレージ アカウントの削除を防止せず、アカウントに含まれるコンテナの削除のみを防止します。

可視性を維持するために、Azureのストレージ アカウントの診断設定を有効にすることで、個人ユーザのアクションまたは特定の日付の範囲内の履歴を収集することができます。

Blobとコンテンツ用の新しいストレージ アカウントが自動的に作成された場合、論理的な削除、診断設定はデフォルトで無効になる可能性があります。

コストへの影響:

  1. 論理的に削除されたデータは、アクティブなデータと同じ価格で課金されます。完全に削除されたデータについては、保持期間が過ぎると、課金されなくなります。論理的に削除されたデータの価格および課金については、次の記事を参照してください:価格と課金
  2. ストレージと帯域幅に対するAzure Diagnostic設定は、Azureの価格に従って課金されます。

解決策

Azureポータルを使用して、ストレージ アカウントでBlobの論理的な削除を有効化するには、以下の手順に従って実施してください:

  1. Azureポータルでストレージ アカウントに移動します。
  2. データ管理」の「データ保護」オプションに移動します。
  3. 復旧」セクションの「BLOB の論理的な削除を有効にする」チェックボックスにチェックを記入します。
  4. 保持期間を1~365日間の日数で指定します。Microsoftでは、最低7日間の保持期間を推奨しています。
  5. 変更を保存します。

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診断設定の有効化:

  1. Azureポータルにログインします。
  2. ストレージ アカウントに移動します。
  3. 監視」セクションの「診断設定」をクリックします。

  4. Blob ストレージをクリックします。
  5. 診断設定を追加する」をクリックします。




  6. 診断設定」ページが表示されます。

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  7. ページの「診断設定の名前*」フィールドでは、このリソースのログの設定の名前を入力します。その後、記録したい操作(読み込み、書き込みおよび削除)を選択し、記録の送信先を指定します。
  8. Azure Log Analyticsにログを送信するには、「Log Analyticsへ送信」チェックボックスをチェックして、Log Analyticsワークスペースを選択し、「保存」ボタンをクリックします。

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