この記事では、GitHubのSitecore Azure Quickstart Templatesレポジトリに含まれているSitecore XC 10.0 ARMテンプレートでプロビジョニングされたAzureのリソースの種類およびサイズについて説明します。
以下の表で記述されているように、Azureのリソースは、サイズの価格レベルで定義されています。これらの価格レベルはラボでのテストに基づきます。これらは、特定のデプロイの要件のサイズを決定するのに役立つ開始点としてご利用いただけます。ただし、それぞれのデプロイの要件が異なるため、特定のアプリケーションをテストし、必要に応じてリソースのサイズまたはインスタンス数をチューニングすることをお勧めします。
Experience Platform(XP)の階層サイズの定義は、Sitecore XP 10.0および10.1 ARMテンプレート:トポロジーと価格レベルのKB記事に記載されている通り、このリリースで変更されました。ただし、Experience Commerceの階層は以前のリリースから変更されていません。このXPの変更は、XCのデフォルトのARMテンプレート構成に影響を与えます。詳細については、この記事の最後の表を参照してください。
メトリック | 小 | 中 | 大 | 特大 |
1ヶ月の訪問回数の範囲 | 100,000 - 200,000 | 200,000 - 1,000,000 | 1,000,000 - 5,000,000 | 5,000,000 - 10,000,000 |
1ヶ月の訪問回数の範囲は、通常の月の買い物客の訪問数を表します。これは、価格レベルのサイズの基準の目安となります。特定のCommerceのデプロイは、典型的な一日分の買い物客の訪問のプロファイルに応じて、これらの範囲に収まることもあれば、超えたりすることもあります。例えば、訪問が忙しい数時間に集中する傾向がある場合、その高い需要に対応できるシステムを設計する必要がありますが、残りの時間帯では一般的に十分に活用されないことになります。一方、訪問が1日を通して比較的均等に分布されている場合、前述のシステムは月間でより多くの総訪問回数に対応できます。
この節では、Sitecore XC ARMテンプレートによって変更されたSitecore XPリソースおよび、Commerce固有のリソースの両方を含み、Sitecore XC ARMテンプレートによって特別に構成されたAzureリソースのインスタンス数およびサイズについて説明します。
ロール | 小 | 中 | 大 | 特大 |
CDホスティング プラン: Content Delivery (CD) |
S3 | P3v2 | 4 x P3v2 | 6 x P3v2 |
Content Managementホスティング プラン: Content Management (CM) Business Tools (bizfx) [2] |
S3 | P3v2 | P3v2 | P3v2 |
Engineホスティング プラン: Commerce Engine Shops (shop) [2] Commerce Engine Authoring (authoring) [2] Commerce Engine Ops (ops) [2] |
S3 | P3v2 | 2 x P3v2 | 3 x P3v2 |
Minionsホスティング プラン:* Commerce Engine Minions (minions) [2] |
S1 | S1 | S1 | S1 |
xcResourceIntensiveホスティング プラン: xConnect Collection (xc-collect) xConnect Reference Data (xc-refdata) Cortex Processing Service (cortex-processing) [1] |
P3v2 | P3v2 | P3v2 | 2 x P3v2 |
Commerce shared database (shared-db)[2] | S3 | GP_Gen5_2 | GP_Gen5_4 | GP_Gen5_6 |
Commerce global database (global-db)[2] | S0 | S0 | S0 | S0 |
web database (web-db) | S3 | P1 | P1 | P1 |
xcShard 0 database (shard0-db) | S3 | P1 | P1 | P1 |
xcShard 1 database (shard1-db) | S3 | P1 | P1 | P1 |
redisCache (commerce-redis) | C1 | C1 | C3 | C4 |
[1] デフォルトのSitecore XCソリューションで使用されていないオプションのSitecore XPのロールを表します。デフォルトのSitecore XCソリューションのサイズを設定する場合、これを除外する必要があります。
[2] コマース固有のリソース。
この節では、XP ARMテンプレートによって構成され、XC ARMテンプレートによって変更されないAzureリソースのインスタンス数およびサイズについて説明します。XP 10.0での階層サイズの定義の変更により、既定のAzureリソースにいくつかの変更が加えられました。Commerce ARMテンプレートは、これらのXPの変更に対応するために作り直されていません。代わりに、以下の表に、デフォルト設定とテスト済み設定を記載します。:
必要に応じて、推奨されるリソースと一致するようにデフォルトのリソースを調整することを検討してください。
ロール | 小 | 中 | 大 | 特大 |
exmDdsホスティング プラン: EXM Dispatch |
S2 | S2 | S2 | S2 |
siホスティング プラン: Sitecore Identity (si) |
S1 | S1 | XP: S1 XC: S2 |
S2 |
prcホスティング プラン: xDB Processing Service (prc) |
S1 | S1 | S2 | S2 |
repホスティング プラン: xDB Reporting Service (rep) |
S1 | S2 | S2 | S2 |
xcBasicホスティング プラン: Marketing Automation Operations (ma-ops) Marketing Automation Reporting (ma-rep) xConnect Collection Search (xc-search) Cortex Reporting Service (cortex-reporting) [1] |
S1 | S2 | XP: S2 XC: S3 |
XP: 1 x S3 XC: 2 x S3 |
core database (core-db) | S1 | S1 | S1 | S1 |
cortex processing engine storage database (processingenginestorage-db) [1] | S1 | S2 | XP: S2 XC: S3 |
S3 |
cortex processing engine tasks database (processingenginetasks-db) [1] | S0 | S0 | S0 | S0 |
exmMaster database (exmmaster-db) | S0 | S0 | XP: S0 XC: S1 |
XP: S1 XC: S2 |
forms database (forms-db) | S0 | S0 | S1 | XP: S1 XC: S2 |
marketing automation database (ma-db) | XP: S1 XC: S0 |
S1 | S1 | S1 |
master database (master-db) | S1 | S1 | S1 | S1 |
pools database (pools-db) | XP: S1 XC: S0 |
S1 | S1 | XP: S1 XC: S2 |
refData database (refdata-db) | S1 | S2 | XP: S2 XC: S3 |
S3 |
reporting database (reporting-db) | XP: S2 XC: S1 |
S2 | S2 | XP: S2 XC: S3 |
shardMapManager database (smm-db) | S0 | S0 | S0 | S0 |
tasks database (tasks-db) | S0 | S0 | S0 | XP: S0 XC: S1 |
applicationInsights (ai) | 3 x Basic | 3 x Basic | XP: 3 x Basic XC: 4 x Enterprise |
4 x Enterprise |
Azure Service Bus (asb) [1] | Standard | Standard | Standard | Standard |
searchService - Azure (as) [2] | XP: 1 x Standard (1 R x 1 P) XC: 2 x Standard (1 R x 2 P) |
XP: 2 x Standard (1 R x 2 P) XC: 4 x Standard (2 R x 2 P) |
XP: 2 x Standard (1 R x 2 P) XC: 6 x Standard (2 R x 3 P) |
XP: 3 x Standard (1 R x 3 P) XC: 6 x Standard (2 R x 3 P) |
redisCache (redis) | C1 | C1 | C1 | XP: C1 XC: C2 |
[1] デフォルトのSitecore XCソリューションで使用されていないオプションのSitecore XPのロールを表します。デフォルトのSitecore XCソリューションのサイズを設定する場合、これを除外する必要があります。
[2] Azure Searchのサイズは、レプリカ(R)とパーティション(P)の積である検索ユニット(SU=R×P)を指します。詳細については、検索ユニットおよび検索ユニットの組み合わせを参照してください。