解説

Sitecore XPでは、包含データベース認証(Contained Database Authentication)を有効にする必要があります。この設定は、Sitecoreインストール フレームワーク（SIF）が、インストール中に各データベースおよびAzure PaaSのすべてのユーザーを作成することがAzure SQLの要件であるため、必須となっています。
包含データベース認証を無効にする必要がある場合、以下の解決策を検討してください。

解決策

包含データベース認証を有効にせずにすべてのデータベースを使用するには、以下のアプローチを検討してください：

• データベースなしでインスタンスのみをインストールするには、Sitecoreインストール フレームワークをインストールした後、WDP内のSQLおよびDACPACタスクを無視するようにWeb Deployに通知する必要があります。これは、「Skip」ディレクティブを追加することで実行できます。この場合、Web Deployは特定のWDP内のDACPACまたはSQLスクリプトを実行しません。データベースのデプロイをスキップするには、以下の手順に従います：
  
  1. 以下のように、インストール中に使用されるすべてのSIF JSONファイルに以下の「Skip」ディレクティブを追加します：
     

     "Skip": [
                       { "ObjectName": "dbDacFx" },
                       { "ObjectName": "dbFullSql" }
             ],        

     これは、「WebDeploy」タイプを含むSIFタスクに追加する必要があることに注意してください。詳細については、下図を参照してください：
     
     
     SQL関連の操作を無効にする場合、手動でデータベースをデプロイしてユーザーを作成する必要があります。DACPACファイルは、対応するWebデプロイ パッケージにあります。
  2. 通常通りSitecore XPのインストールを続行します。