Publishing Service 2.0以降のバージョンでは、ロード バランサー経由で複数のPublishing Serviceのインスタンスの実行およびアクセスができるよう、高可用性の設定が可能になりました。この設定により、サービスの回復性の確保が可能となり、Publishing Serviceが単一の障害点となることを防止します。
高可用性の設定を有効にするためのカスタム設定は不要です。複数のPublishing Serviceのインスタンスが同じデータベース(同一の接続文字列を持っている)に接続するように設定されている限り、Publishing Serviceは自動的に1つのインスタンスを選択し、アクティブなものにします。
このシナリオでは、アクティブなインスタンスだけが、パブリッシュ スケジューラーを有効化し、パブリッシュ ジョブを処理します。ただし、すべての非アクティブなインスタンスは、引き続きパブリッシュ ジョブをキューに登録することができ、アクティブなインスタンスがそれを取得して処理できます。
Publishing Serviceのアクティブなインスタンスが利用できなくなった場合、残りのインスタンスの中から新しいアクティブなインスタンスが選ばれ、キューに登録されたパブリッシュ ジョブを取得します。
各インスタンスには、起動時にデフォルトでGUID値の形の名称が指定され、その状態はログで確認することができます:
[Information] Instance Enabled: True ("6e54cbe4-bc60-4d36-86c1-787c5b8dce9d")
インスタンス名は、以下のいずれかの方法で上書きすることができます:
<Settings> <Sitecore> <Publishing> <InstanceName>Instance_name_here</InstanceName> </Publishing> </Sitecore> </Settings>