解説

この記事では、Sitecore Active Directory（AD）モジュールの既知の問題について説明します。

既知の問題に対する修正プログラムの入手可能性については、今後のADリリースのリリース ノートを参照してください。

Active Directory 1.4の既知問題

• ADモジュールは、フェデレーション認証と連携して機能しません。フェデレーション認証構成を有効にしてSitecore XPを使用する場合、ADモジュールを使用しないでください。
• ADモジュールはSSL プロトコルをサポートしません。
• モジュール パッケージの最初のインストールは、正確なエラーの説明なしに失敗する可能性があります。
  回避策：パッケージを再度インストールし（ウィザードの最後の画面で関連するボタンをクリック）、すべてのファイルに対して「上書き」オプションをクリックします。
• Sitecore XPで作成されたActive Directory ユーザーのプロファイルを変更すると、例外が発生する可能性があります。
  回避策：\App_Config\Security\Domains.config.xml ファイルを開き、domains 要素に以下の行を追加します：

  <domain name="ad" ensureAnonymousUser="false" defaultProfileItemID="{DDEDA46F-169B-4A70-8732-DBD3F407AF2E}"/>

  defaultProfileItemID 属性は、プロファイルがユーザーに対して明示的に設定されていない場合に、ドメインのユーザーに使用されるプロファイル アイテムを定義します。
• ADサーバー名がAD接続文字列の「dc」または「DC」で始まる場合、たとえば以下のような場合に：

   <add name="ManagersConnString" connectionString="LDAP://dctest/DC=company,DC=net "/>

  ADモジュールが以下の警告をログ ファイルに出力します：

  12:18:00 WARN AD: reconnected
  12:18:00 WARN AD: attempt reconnecting...

  回避策：AD接続文字列でサーバー名の代わりにサーバーIPを使用します：

  <add name="ManagersConnString" connectionString="LDAP://[IP]/DC=company,DC=net "/>

  [IP]には、ADサーバーのIPアドレス（例えば、127.0.0.1など）を入力します。AD接続文字列は、\App_Config\ConnectionStrings.config ファイルで定義されています。
• Active DirectoryモジュールのAPIを呼び出すカスタム コードを作成した場合、最新バージョンにアップグレードすると、コンパイル エラー（アセンブリの欠落など）が発生する可能性があります。これは、以前のモジュール バージョンと最新のモジュール バージョンの間でアセンブリ バージョンが変更されたことが原因である可能性があります。
  回避策：モジュール アセンブリをバージョンに依存しない参照（specific version="false"）として再参照し、コードを再コンパイルします。