Managed Cloud Standardのベストプラクティスのご提案


解説

Sitecore Managed Cloud Standardは、Microsoft Azureのプラットフォーム上における技術とサービスの組み合わせにより成り立っています。Managed Cloud Standardはさまざまな最適化が可能な本質的にオープンな製品であり、お客様ごとの実装パターンに合わせて開始時のトポロジー(Sitecore Managed Cloud Standardのトポロジーおよび価格レベル)を適用させることができます。
本記事では、弊社が多くのManaged Cloud Standard関連のプロジェクトに携わった経験の中から、それらのプロジェクトを成功に導いたベスト プラクティスをいくつかご紹介します。
ただし、これらのご提案は正式なSLAを通じてSitecoreからサポートされているものではない点にご注意ください。Managed Cloudの公式サポートの範囲は、Sitecore Managed Cloud Standard - オンデマンド リクエストのサービス一覧およびSitecore Managed Cloud Standard - モニタリング メトリクスで定義されています。
本記事でご説明する内容は(Sitecoreの公式サポートとは別に、)Microsoft Azureの機能を特定のSitecoreのシナリオに合うよう調整する場合の対応方法のご提案事項となります。

ご提案内容は、具体的には以下の6つの要素に関係しています。

  1. SQLデータベース
  2. App Service
    • Azureの「ローカル キャッシュ」機能の有効化
    • Asp.Netの「アプリケーションの初期化(Application Initialization)」機能の有効化
    • Azureのプロアクティブ自動復旧(Auto-Heal)の無効化
    • ASP.Netの「fcnMode」の無効化
    • 動的キャッシュの無効化
    • Sitecoreアプリケーションのセキュリティ強化(セキュリティ ガイドをご参照ください)
    • Sitecoreアプリケーションのキャッシュ チューニング(推奨される初期キャッシュ値をご参照ください)
    • バックアップ(Azure App Service バックアップ計画依頼フォームをご参照ください)
  3. App Service プラン
    • デフォルトのトポロジーは開始点である
    • Microsoftは予告なしにアップデートを実施する可能性がある
    • S3Azure App Service プランの検討:P2V3対S3
    • Basic App Service プランの利用は推奨しません
  4. Application Insight
    • ロギングのメカニズムとしてのApplication Insight
    • Application Insightにおけるデータ ストレージの「日次制限」
  5. Azureのネットワーク
    • CMのIP制限を考慮し、PingチェックのためにApplication InsightsのIPレンジに注意する
    • Webアプリケーション ファイアウォール(WAF)を本番前に設定する                
  6. リソース グループ
    • Azureのリソースを「タグ」で識別できる

ご提案