解説

以下の表は、GitHubのSitecore Azure クイックスタート テンプレートリポジトリにある各Sitecore ARMテンプレートで提供されるAzureリソースの種類とサイズについて説明したものです。なお、単体(Single)トポロジーは、純粋に開発およびテスト用であるため、本番環境での使用はサポートされていません。

性能評価のサイズは、シンプルなマーケティング サイトでパフォーマンスのテストを行い、1ヶ月あたりの訪問数に対応できる必要最小限のリソース サイズを確認することで決定されました。このシンプルなマーケティング サイトは主に読み取り専用サイトであり、ログイン アクティビティはなく、xDBとのインタラクションもほとんどないものを想定しています。また、依存リクエスト（画像、JS、CSSなど）はテストされておらず、これらの資産はCDNによって提供されることを想定しています。

以下のサイズとインスタンス数は、お客様のサイトのAzure要件を把握する際の参考としてご利用ください。 アプリケーションのパフォーマンス テストを行う際に、サイズまたはインスタンス数の一部またはすべてに調整が必要となる場合があります。

Experience Management (XM)

	性能評価
コンポーネント	単体	極小	小	中	大	特大	2x 大	3x 大
1ヶ月の訪問回数の目安	-	0 - 150,000	150,000-500,000	500,000 - 1,000,000	1,000,000-2,000,000	2,000,000-5,000,000	5,000,000-10,000,000	10,000,000-20,000,000
Identity Server  Azure Web App [2]	1 x S3	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)
コンテンツ マネージメント サーバー  Azure Web App [2]		1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)
コンテンツ デリバリー サーバー   Azure Web App [2]		2 x S2 (1 x i2)	3 x S2 (2 x 2i)	3 x S2 (2 x i2)	6 x S2 (3 x i2)	4 x S3 (2 x i3)	8 x S3 (4 x i3)	8 x P2v2 (8 x i3)
Core データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1
Master データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1
Web データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2	1 x S3	1 x S4
Forms データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2
検索 – Azure Search [1]	1 x S1 (1 RS x 1 P)	1 x S1 (1 RS x 1 P)	1 x S1 (1 RS x 1 P)	2 x S1 (1 RS x 2 P)	2 x S1 (1 RS x 2 P)	3 x S1 (1 RS x 3 P)	3 x S1 (1 RS x 3 P)	3 x S1 (1 RS x 3 P)
モニタリング – Azure App Insights	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [5]	1 x Enterprise [5]	1 x Enterprise [5]	1 x Enterprise [5]
セッション状態 – RedisCache	-	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C2	1 x C3

Experience Platform (XP)

	性能評価
コンポーネンツ	単体	極小	小	中	大	特大	2x 大	3x 大
1ヶ月の訪問回数の目安	-	0 - 150,000	150,000 - 500,000	500,000 - 1,000,000	1,000,000-2,000,000	2,000,000-5,000,000	5,000,000-10,000,000	10,000,000-20,000,000
Identity Server Azure Web App [2]	1 x S3	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)
コンテンツ マネージメント サーバー Azure Web App [2]		1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)	1 x S3 (1 x i2)
xDB レポート サービス Azure Web App [2]
コンテンツ デリバリー サーバー Azure Web App [2]		2 x S2 (1 x i2)	3 x S2 (2x i2)	3 x S2 (2 x i2)	6 x S2 (3 x i2)	4 x S3 (2 x i3)	8 x S3 (2 x i3)	8 x P2v2 (8 x i3)
xDB プロセス サービス Azure Web App [2]		1 x S1 (1 X i1)	1 x S1 ( 1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)	1 x S2 (1 x i2)
Cortex レポート サーバー Azure Web App [2]	1 x S1	1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S2 (1 x i1)	1 x S2 (1 x i1)	1 x S3 (2 x i2)	2x S3 (2 x i2)	2x S3 (2 x i2)
マーケティング オペレーション Azure Web App [2]
マーケティングオートメーション レポーティング Azure Web App [2]
xConnect コレクション検索 Azure Web App [2]
Cortex Processing サービス Azure Web App[2]		1 x S1 (1 x i1)	1 x S1 (1 x i1)	1 x S3 (2 x i2)	1 x S3 (2 x i2)	2 x S3 (2 x i2)	4 x S3 (2 x i3)	4 x S3 (2 x i3)
xConnect コレクション Azure Web App[2]
xConnect Reference data Azure Web App [2]
Core データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1
Master データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1
Web データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2	1 x S3	1 x S4
Reporting データベース – SQL Azure	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2	1 x S2	1 x S2	1 x S3	1 x S3
Pools データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2
Tasks データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S1
Cortex processing engine Tasks データベース - SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0
Cortex processing engine Storage データベース - SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S2	1 x S2	1 x S3	1 x S3	1 x S3
Forms データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S1	1 x S2	1 x S2
EXM データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S2	1 x S2
マーケティング オートメーション データベース  – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1	1 x S1
Reference data データベース – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S1	1 x S2	1 x S2	1 x S3	1 x S3	1 x S3
シャード マップ管理 – SQL Azure	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0	1 x S0
シャード 0/1 データベース – SQL Azure	2 x S0	2 x S0	2 x S1	2 x S2	2 x S2	2 x P1	2 x P2	2 x P2
検索 – Azure Search [1]	1 x S1 (1 RS x 1 P)	1 x S1 (1 RS x 1 P)	1 x S1 (1 RS x 1 P)	2 x S1 (1 RS x 2 P)	2 x S1 (1 RS x 3 P)	3 x S1 (1 RS x 3 P)	3 x S1 (1 RS x 3 P)	4 x S1 (1 RS x 4 P)
モニタリング – Azure App Insights	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Basic [4]	1 x Enterprise [5]	1 x Enterprise [5]	1 x Enterprise [5]
セッション状態 – RedisCache	-	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C1	1 x C2	1 x C3
Azure Service Bus [3]	Standard	Standard	Standard	Standard	Standard	Standard	Standard	Standard

Notes

• [1] Azure Searchのサイズとは、Azure Searchサービス（RS X P = SU）で使用されるレプリカとパーティションの製品である検索ユニット（SU）を指します。最小でも、すべてのサービスは1 SU（1つのレプリカに1つのパーティションを掛けたもの）で始まります。 詳細については、検索ユニットとSUの組み合わせを参照してください。
  コスト削減策として、弊社では、すべてのお客様を最初は1つのパーティションのみでセット アップし、必要に応じて新しいパーティションを追加します。ただし、予算の観点から、最初の年の終わりまでに、記載されているパーティションの数まで増えることを想定していただくべきです。
• [2] i1、i2、およびi3で始まるカッコ内の項目は、ASE V2での分離サイズです。
• [3] Azure Service Busには使用量に基づく超過料金があります。EXMとAzure AutomationはAzureService Busの使用率が高く、100未満のCortexおよびスケジュールされたタスクがあります。操作が1,300万回（執筆時点）を超えると、超過料金の課金が開始されます。
• [4] Application Insightsは、トラフィック量に関連して、3倍の超過ストレージ コストが発生します。
• [5] Application Insightsの価格については、こちらを参照してください。