多数の「SC_TICKET」プロパティによるログインの速度低下


解説

通常、期限切れのセッションに対応する「SC_TICKET」レコードは、Sitecore.Tasks.CleanupAuthenticationTicketsAgent によってデータベースのProperties テーブルから自動的に削除されます。しかし、エージェントがクリーン アップに失敗した場合、期限切れのレコードがProperties テーブルに残存します。大量の「SC_TICKET」レコードがあると、ログイン プロセスのパフォーマンスが低下する可能性があります。

解決策

本問題を解決するには 、次のページにある影響を受ける製品バージョンと互換性のあるパッチをダウンロードしてインストールしてください:
https://github.com/SitecoreSupport/Sitecore.Support.223702/releases

なお、Sitecore XP 9.0.0 の場合、パッチをインストールした後、以下のようにデータベースのProperties テーブルをクリーン アップしてください。

  1. showconfig.aspxを開き、「PropertyStoreProvider」を検索して必要なデータベースを再確認します。例えば:
    <PropertyStoreProvider role:require="ContentManagement or ContentDelivery">
      <patch:attribute name="defaultStore">web</patch:attribute>
    </PropertyStoreProvider>
    デフォルトでは、スケーリングされたインスタンスの場合はWebデータベース、スタンドアロン インスタンスの場合はCoreデータベースとなります。

  2. 次のようなクエリを使用して、すべての認証チケットを削除します(副作用として、すべてのアクティブなセッションも実施後に期限切れとなりますのでご注意ください):
    USE {貴社のデータベースの名前};
    DELETE FROM [dbo].[Properties]
    WHERE [dbo].[Properties].[Key] like '%SC_TICKET%'