ネットワークに接続せずにSitecore XPの前提条件ソフトウェアをインストールする方法


解説

Sitecore Experience Platformには、Sitecore Installation Framework(SIF)のPrerequisites.json構成ファイルを使用してインストールできる、前提条件ソフトウェアのリストがあります。SIFを使用して前提条件ソフトウェアをインストールするには、インターネットへのアクセスが必要です。しかし、サーバーに制限があり、インターネットにアクセスできない場合、前提条件ソフトウェアを手動でインストールする必要があります。この記事では、Prerequisites.jsonファイルの操作を手動で実施する際の、一般的な推奨事項について記載します。

解決策

Prerequisites.jsonファイルには、SIFを使用して前提条件ソフトウェアをインストールする際に実行されるタスクのリストが含まれています。前提条件ソフトウェアを手動でインストールするには、以下の手順を実施してください。

  1. インターネットにアクセスできるコンピューターに、必要なツールをダウンロードします。ダウンロードURLは、Prerequisites.jsonファイルのParametersセクションに記載されています。

    註:

    • 過去の手順では、Web Deploy 3.6およびURL Rewrite 2.1のインストールにMicrosoft Web Platform Installer (WebPI)が使用されていましたが、WebPIは廃止されたためダウンロード・使用しないでください。代わりに、Web Deploy 3.6およびURL Rewrite 2.1を、WebPIを使用せず手動でダウンロードしてください。
    • Sitecore XP 9.1–9.3向けのPrerequisites.jsonファイルには、Microsoft .NET Framework 4.7.1およびMicrosoft .NET Framework 4.7.2への古いリンクが含まれています。詳細につきましては、KB1000716を参照してください。
  2. SQL PowerShellモジュールをダウンロードします。
  3. 既知の問題の発生を防止するため、KB1003025に記載されている指示に従って、SQL Server Shared Management Objects (SMO)をダウンロードします。
  4. インターネットに接続されていないコンピュータにツールをコピーします。
  5. 手動でツールをインストールします。

    註:PowerShellでSQL PowerShellモジュールを使用できるようにするには、「SQLServer」フォルダーを「C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules」フォルダーにコピーします。

  6. Prerequisites.jsonファイルの 「WindowsFeatures」タスクで定義されているWindows機能を有効にします。
            "WindowsFeatures": {
                "Type": "EnableWindowsOptionalFeature",
                "Params": {
                    "Online": true,
                    "FeatureName": [
                        "IIS-WebServer",
                        ... // 機能の完全なリストについては、Sitecore XPのバージョンによって変わるため、Prerequisites.jsonを確認してください。
                    ],
                    "All": true,
                    "NoRestart": true
                }
            }
    Windowsの機能は、PowerShellのEnable-WindowsOptionalFeatureコマンドレットを使用して有効にすることができます。たとえば、「IIS-WebServer」機能を有効にするには、次のコードを実行します。
    Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName IIS-WebServer -All