解説

Azure Web AppsにホストされているSitecore JavaScript Services (JSS)サイトにアクセスする際、一部のリクエストで未処理の例外（「アクセス許可で禁じられた方法でソケットにアクセスしようとしました<An attempt was made to access a socket in a way forbidden by its access permissions>」エラー）が発生し、失敗する場合があります。本問題は、JSSのアプリケーションが「統合モード（Integrated Mode）」で動作する時に発生します。

本問題は、JSS バージョン14.0.0およびそれ以前のバージョンで発生します。

解決策

本問題を解決するには、次のいずれかの方法を検討してください。

• 次の手順を実施します。
  
  • Sitecore JSSのバージョンをSitecore JSS 15.0.0以降にアップグレードします。
  • 「nodejs」レンダリング エンジンのインスタンスの「ConnectFailureNodeRestart」プロパティ（デフォルトでは、「Sitecore.JavaScriptServices.ViewEngine.Node.config」ファイルに定義されています）を「true」に設定する設定パッチ ファイルをApp_Config\Include\zzzのフォルダ内に作成します。
    
    
• このページに記載されている、当該のSitecore製品のバージョンと互換性のあるパッチ ファイルをダウンロードし、インストールします：
  
  • Sitecore XP 9.1.0とJSS 11.0.0用： SC Hotfix 470686-1 JSS 11.0.0 rev. 181031.zip 
    尚、本パッチ ファイルに含まれている「ConnectFailureNodeRestart 」値のプロパティは継承されていません。従って、このプロパティは、新しいレンダリング エンジンのインスタンスの設定を追加する場合、明確に定義する必要があります。それ以外のパッチ ファイルでは、プロパティの値は「defaults」のインスタンスから継承されています。
  • Sitecore XP 9.1.1とJSS 11.1.0用： SC Hotfix 437483-1 JSS 11.1.0 rev. 190508.zip 
  • Sitecore XP 9.2.0とJSS 12.0.0用： SC Hotfix 429106-1 JSS 12.0.0 rev. 190522.zip 
  • Sitecore XP 9.3.0とJSS 13.0.0用： SC Hotfix-441556-1 JSS 13.0.0 rev. 190924.zip 

  上記のHotfixは、特定のSitecore XPおよびJSSバージョンに作成されているため、別のSitecore XPおよびJSSバージョンにインストールしたり、（互換性が確認できるまでは）他のHotfixと組み合わせてインストールすることはできませんので、ご注意ください。特定のSitecore XPのインスタンスに他のHotfixが既にインストールされている場合、Sitecoreサポートに互換性の確認をご依頼ください。

  ZIPファイルの内容を解凍して、インストール手順書や関連ファイルをご確認ください。CMインスタンスにHotfixをインストールした後、貴社の通常の開発方法で、他のインスタンスと同期してください。

  備考：このHotfixにより、レンダリング エンジンのインスタンスに「ConnectFailureNodeRestart」という新規の設定プロパティが追加されます。修正ロジックは、「true」に設定された場合にのみ有効となります。