Sitecore Managed Cloudのお客様は、Sitecoreアプリケーションを一般的なウェブ上の脆弱性や攻撃から保護したい場合に、「Azure Application Gateway (AG)」および「Web アプリケーション ファイアウォール (WAF)」のセットアップのサービス リクエストを作成していただけます。当記事では、Managed Cloudのお客様に知っていただくべき、Azure Application Gateway (AG) およびWeb アプリケーション ファイアウォール (WAF)の技術的な実装についてご説明します。
Azure AGおよびWAF製品の詳細と、それらがどのようにSitecore Content Delivery (CD)サーバーを保護するかの詳細につきましては、この記事をご参照ください。
Managed Cloudサポートにサービス リクエストを提出いただく際は、必ず以下の項目をリクエスト内にてお知らせください。
WAFが有効化されたAzure AGは、Sitecore CDのWeb Appにのみ適用でき、Content Management(CM)サーバーには対応しませんのでご注意ください。詳細につきましては、この記事をご参照ください。
以下に、Sitecore Managed Cloudチームがこのサービス リクエストに対応する際の、各作業の実施タイミングおよびプロセス全体についての注意事項についてご説明します。
適用される設定の変更と、追加されるリソースは以下の通りです。
{mc-xxx-applicationGateway-wafv2}
{mc-xxx-wafPolicy} [1]
{mc-xxx-virtualNetwork}
{mc-xxx-publicip}
Sitecore Managed Cloudチームは、Sitecoreの実装で、WAFが有効化されたAzure WAF製品をご利用になるManaged Cloudのお客様に対し、部分的なサポートを提供します。この部分的なサポートには、Azure Application GatewayおよびAzure WAFコンポーネントが含まれます。
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Sitecore |
お客様 |
AGおよびWAFの初期設定と、SitecoreのスタンダードなトポロジにおけるSitecore CDロールとの統合 |
R, A |
C, I |
初期セットアップにおけるBasic HTTPおよびHTTPSリスナーの構成 |
R, A |
C, I |
AGおよびWAFの診断設定をOMSに構成 |
R, A |
C, I |
初期セットアップにおけるWAFの防止モードの構成 |
R, A |
C, I |
初期セットアップにおけるルールセットやポリシーなどのデフォルトのWAF設定の構成 |
R, A |
C, I |
AGへのSitecore CDの可用性テストの更新 |
R, A |
C, I |
WAFに関連するSitecoreアプリケーションの課題のトラブルシューティング |
R, A |
C, I |
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Sitecore |
お客様 |
AGのロギングと、全てのSitecore CDの機能の検証の評価に基づき、WAFを検出モードと防止モードのどちらにするべきかを決定 |
C, I |
R, A |
WAFに関連するSitecoreアプリケーションの課題のトラブルシューティング[2] |
C, I |
R, A |
リスナーやその他の設定などのAG設定の適切なカスタマイズ |
C, I |
R, A |
Azure Sitecore CDから新しいパブリックIPへのリダイレクトに必要なDNSの変更 |
C, I |
R, A |
C, I |
R, A |
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WAFに関連する本番環境でのインシデントの支援 [3] |
C, I |
R, A |
C, I |
R, A |
凡例: