- Sitecore XP製品のイメージは、Windows Serverのオペレーティング システム(OS)のアップデートに合わせて、月次で更新されます。
- 各Sitecore XPバージョンの最新のアップデートだけがこれらの更新を受け取ります。
- 【例】:
- Sitecore Experience Platform (XP) 10.1.1 (Update-1)がリリースされた際に、 Sitecore XP 10.1.0 (Initial Release)のメンテナンスが終了します。続いて、Sitecore XP 10.1.2 (Update-2)がリリースされると、Sitecore XP 10.1.1のメンテナンス期間が終了します。
- コンテナのイメージと関連するバージョンを保守するため、Sitecoreでは現在、3つのタグを使用しています。
- フル タグ:
- <製品バージョン>.<製品改定番号>.<製品ビルド>-<windowsバージョン>.<windowsパッチ バージョン>-<OS名>
- 10.0.0 .003933 .167 -10.0.17763 .1098 -ltsc2019
- 3桁タグ:
- <製品バージョン>-<OS名>
- 10.0.0 -ltsc2019
- 2桁タグ:
- <製品メジャー+マイナー>-<OS名>
- 10.0 -ltsc2019
- 開発目的には短いタグを使用し、デプロイの際にフル タグに移行していただくことをお勧めいたします。詳細につきましては、Sitecore イメージ リファレンスの記事をご参照ください。
長期サービスチャネル(LTSC)ベースのオペレーティング システムに関するリリース サイクル
- Sitecoreは、Sitecore XPの延長サポート フェーズが終わるまでの間、月次のLTSCベースのOSのアップデート(セキュリティ アップデート込み)を含むSitecore XPコンテナーのイメージを、Sitecoreコンテナ レジストリ(SCR)にリリースします。
【例】:
-
- Sitecore XP 10.0およびSitecore XP 10.1バージョンは2024年1月にメインストリーム サポート フェーズが終了し、延長サポート フェーズに入りました。
- SitecoreはLTSC 2019ベースのこれらのバージョンのSitecore XPコンテナー イメージを2026年12月までリリースします。ただし、LTSC 2022などのより新しいLTSCバージョンがベースのコンテナー イメージはリリースされません。
- LTSCベースのOSバージョンが、互換性のあるSitecore XPバージョンのメインストリーム サポート フェーズの終了前に(OSの)メインストリーム サポートを終了することになった場合、Sitecoreは新しいバージョンのLTSCベースのOSバージョンへのサポートを導入します。
例えば、Sitecore XP 10.2の
メインストリーム サポート フェーズは2024年12月に終了することが予定されています。一方、LTSC 2019の
メインストリーム サポートは2024年1月に終了しました。そのため、SitecoreはLTSC 2019ではカバーされないメインストリーム サポート フェーズの期間をカバーするため、Sitecore XP 10.2のLTSC 2022バージョンをリリースしました。
Sitecore製品のサポート フェーズの終了日の詳細につきましては、Sitecore製品のサポート ライフサイクルを参照してください。
半期チャネル(SAC)ベースのオペレーティング システムに関するリリース サイクル
重要な注意事項:SACベースのイメージはMicrosoftによって非推奨となっています。最後のSACは20H2(2009)で、2022年8月にサポートが終了します。2022年8月以降、SitecoreはSACのサポートを終了します。
- Sitecoreは、コンテナ イメージを月次SACベースOSアップデートとともに、Sitecore コンテナ レジストリ(Sitecore Container Registry、SCR)にリリースします。Sitecoreは最新のSACバージョンを各リリースごとに18ヶ月間サポートします。
- リリース サイクル期間である18ヶ月間全体において、SitecoreはSACベースOSを使用した製品の本番環境のサポートを提供します。
- 18ヶ月のSACリリース期間が終了後、月次ベースOSアップデートを取得するためには、Sitecoreのお客様はLTSCベース コンテナイメージを使用いただくこととなります。または、18ヶ月のSACリリース期間中に最新のリリースにアップグレードしていただくことも可能です。
- もしもSitecoreリリース候補版がビルドされた日と製品リリース日までの間にMicrosoftが新規のSACベースOSをリリースした場合、リリース候補版テスト時に使用されたSACとともに、新しいSACもSitecore製品のリリース日と同時、または 少し遅れてリリースされます。
- Sitecore Experience Platform 10.0の例:
- XP 10.0は2020年8月に1909でリリースされました。
- XP 10.0は第二のSACベースOSをサポートするため、遡って2004のサポートを追加しました。
- XP 10.0は20H2[1]のサポートを追加し、この時点で1909の新しいベースOSアップデートのリリースを停止しました。
半期チャネル(SAC)ベースのオペレーティング システム イメージの削除ポリシー
重要な注意事項:SACベース イメージはMicrosoftによって非推奨になっています。非推奨のSAC イメージに基づくSitecoreイメージは、Microsoftによってサポートされなくなると、Sitecore SCRですぐにタグが解除されます。 これらの画像は、12か月後にSitecore SCRから完全に削除されます。
- Sitecore Experience Platform 10.0の例:
- XP 10.0は1909でリリースされました(2020年8月)。
- XP 10.0は2番目のSACベースOSをサポートするために2004のサポートを追加しました。
- XP 10.0は20H2[1]のサポートを追加し、この時点で1909および2004の新しいベースOSアップデートのリリースを停止しました。非推奨のSACに基づくイメージはSitecore SCRでタグが削除され、12か月後に削除されます。
[1] リリース日、バージョン名、メインストリームの終了日は一例として示したものとなります。実際の値はMicrosoftによって定義され、また変更される可能性があります。正確な日付、また将来のリリースにつきましては、Microsoftが提供している 基本イメージのサービス ライフサイクルドキュメントをご参照ください。
註: イメージはタグが削除されても引き続き利用できますが、お客様は以前に使用されていたものと同じSHAを使用する必要があります。
各イメージは、ダイジェストSHAにも関連付けられています。バージョン タグの代わりにSHAを指定することで、特定のバージョンのイメージを取得できます。
例:
docker pull {SITECORE_DOCKER_REGISTRY}/{PROJECT}/{SITECORE_IMAGE_NAME}@sha256:sha_digest_here
次に、以下に示すようにイメージをSHAバージョンに固定して、貴社の仕様で使用していただく必要があります:
build:
context: ../sitecore-common/mssql/common
dockerfile: ../init/Dockerfile
args:
BASE_BUILD_IMAGE: ${BASE_BUILD_IMAGE}
BASE_IMAGE: ${BASE_BUILD_IMAGE}
TOPOLOGY: xm1
image: ${SITECORE_DOCKER_REGISTRY}/{PROJECT}/{SITECORE_IMAGE_NAME}@sha256:3235326357dfb65f1781dbc4df3b834546d8bf914e82cce58e6e6b676e23ce8f
注意:イメージをプルするか(イメージがプルされるとダイジェストが表示されます)、またはイメージを調べることで、SHAを見つけることができます。
例:
docker images ${SITECORE_DOCKER_REGISTRY}/${PROJECT}/${SITECORE_IMAGE_NAME} --digests
または
docker image inspect <image id>
ダイジェストは、次のリポジトリにも存在します: https://github.com/Sitecore/docker-images/tree/master/tags