Experience Platformのバージョン管理ポリシー


解説

Sitecoreのバージョン管理ポリシーは、ソフトウェア業界全般の慣例と歩調を合わせたものになっています。本記事では、機能リリース、アップデート、Hotfixの概念を含む、これらの分野における弊社の定義について説明します。

機能リリース

機能リリースは、製品に重要な機能を追加するものです。

弊社は、リリースで追加された機能を必要とするプロジェクトがある場合、新しい機能リリースを使用することをお客様に推奨しています。

Sitecoreでは、機能リリースを固有の二段階のバージョン番号を使用して命名しています。

例:Sitecore Experience Platform 10.0

アップデート

アップデートは、特定の製品バージョンに関連する一連の問題を解決するものです。

弊社では、お客様のソリューションに最新の修正が適用されるよう、常に最新のアップデートをインストールしていただくことをお薦めいたします。なお、アップデートは累積的なものであることに注意していただくことが重要です(バージョンのUpdate-2には、Update-1にあったすべての修正が含まれています)。

Sitecore XP 10.0以降、アップデートは破壊的変更や、挙動の変更、または新機能を含んでいません。たとえば、セキュリティ上の理由で破壊的な変更を導入する必要がある場合、デフォルトでは無効になっており、お客様は設定で明示的に有効にしていただく必要があります。

Sitecoreでは、対応する機能リリースと一致する二段階のバージョン番号と、アップデート番号を指定するラベルを使用してアップデートを命名しています。

例:Sitecore Experience Platform 10.1 Update-1

Hotfix

Sitecoreサポートに寄せられた問題(製品のバグと識別されたもの)を解決するために、サポートはお客様と協力して、問題に対処するための最良の方法を判断します。

製品のバグの回避策が利用できない状況下では、弊社は調査の一環として、特定された問題を解決するためのHotfixを個別のお客様に提供する場合があります。

弊社が提供するすべてのHotfixは、弊社の完全な品質保証サイクル(テスト)を受けてから、通常4週間以内に提供されます。

Sitecoreサポートが提供するHotfixは累積的なものである場合があります。つまり、他のSitecoreのお客様向けに以前に作成されたHotfixからの変更が含まれる可能性があります。

弊社のHotfixに含まれている修正は、最終的にはパブリック アップデートまたは機能リリースにも組み込まれます。

お客様は、Hotfixが対処している特定の問題が発生している場合にのみ、Hotfixを適用していただく必要があります。さらに、お客様はHotfixを適用する前に、必ずSitecoreサポートとご相談いただき、使用しているSitecoreバージョンとの互換性、および既にインストールされている他のHotfixとの潜在的な競合がないことを確認していただく必要があります。

Sitecore XP 10.1以降、Sitecoreはお客様のHotfixリクエストに対応する修正をお客様に提供するために、次のアップデート リリースのプレリリースを配布しています。プレリリースの詳細情報につきましては、Sitecore XP pre-releasesの記事を参照してください。

影響を受ける製品バージョンと互換性のある最新の累積hotfixを入手するには、弊社ナレッジベースで対応するサポート情報をご確認ください。

SitecoreのHotfixパッケージの命名例は次のようになります。

SC Hotfix 156031-1 CMS.Core 10.0.4
Sitecore CMS 8.1 rev. 151207 Hotfix 148802-1
Sitecore 10.1.2 rev. 006059 PRE (DELTA WDP XM1 packages)

過去のポリシーに関する備考