Sitecoreインストールの基本情報の収集方法


説明

サポートのお問い合わせを円滑に進めるために、常にSitecoreサイトの基本情報を、その他のご要望事項の詳細とともに、Sitecoreサポート チームにご提供いただくことをお薦めします。この情報は自動で生成することも、手動で生成することも可能です。以下の節をご参照いただき、適用されているデプロイメント モデルに最も近い方法をご利用ください。

オンプレミス・方法1(推奨、自動)

Sitecore XP 8.2以降のバージョン:

  1. 以下のURLにアクセスし、ビルトイン バージョンのSupport Package Generatorにアクセスします。
    Sitecore XP 8.2 Initial Release から 8.2 Update-6までと、Sitecore XP 9.0 Initial Release および9.0 Update-1:
    <サイトのホスト名>/sitecore/admin/supportpackage.aspx 
    Sitecore XP 8.2 Update-7、Sitecore XP 9.0 Update-2 およびそれ以降のバージョン:
    <サイトのホスト名>/sitecore/admin/supportpackage 
    ※註: Azure Blob StorageモジュールがインストールされたSitecore XP 9.3 Initial Release については、以下の記事を参照してください。
    Azure Blob Storage モジュールがインストールされていると基本情報の収集に失敗する場合がある
  2. アプリケーション内の指示に従い、デフォルトの内容でサポート パッケージを生成します。
  3. パッケージの生成・収集でタイムアウトが発生する場合は、Package Generatorの設定を見直してください(自動収集に関する備考のセクションをご参照ください)。
  4. 生成されたアーカイブをダウンロードしてお問い合わせに添付するか、Sitecore Support SharePoint Storageにアップロードします。
    ※註: UploadボタンはSitecore XP 10.0.0から使用できます。それ以前のバージョンのSupport PackageページのUploadボタンは、関連のSitecore Support FTPサーバーが既に廃止されているため、使用しないでください。
  5. Sitecoreサポートにサポート パッケージを提供する際に、ファイル名を伝えます。

上記より前のSitecoreバージョン:

  1. Sitecoreサイトがホスティングされているウェブ サーバーのSupport Package Generatorアプリケーションを実行します。
    ※註: Support Package Generator は、アドミニストレータ権限で実行する必要があります。なお、IIS Expressはサポートしていません。
  2. 対象のSitecoreサイトのIIS名を選択し、Nextをクリックします。
  3. アプリケーション内の指示に従い、デフォルトの内容でサポート パッケージを生成します。
  4. 生成されたアーカイブをお問い合わせに添付するか、Sitecore Support SharePoint Storageにアップロードします。

オンプレミス・方法2(手動)

  1. ファイルを保存する新しいフォルダーを作成します。
  2. Sitecoreサイトのwebrootフォルダーに移動し、以下のファイルを先程作ったフォルダーにコピーします。
    • \web.config ファイル。
    • \App_Config フォルダーの全ての内容物。
    • \Global.asax と \Global.asax.cs ファイル。
    • \sitecore\shell\sitecore.version.xml ファイル。
    • \sitecore\shell\hotfixes フォルダーの全ての内容物(存在する場合)。
    • \sitecore\shell\patches フォルダーの全ての内容物(存在する場合)。
  3. SitecoreサイトのData フォルダーに移動します。Dataフォルダーは通常、webrootフォルダーの一つ上の階層か、webrootフォルダー内に存在します。
  4. Data フォルダーで、以下のファイルをコピーします。
    • \Data\logsフォルダーのログ ファイル。全ての種類のログ ファイルを含めるようにし、元のファイル名を保持する必要があります。もしログ ファイルの全体的なサイズが大きい場合は、直近48-72時間以内に作成されたものか、もしくはそのSitecoreインストールで事象が発生した期間をカバーするログ ファイルのみに限定できます。
    • \Data\diagnostics フォルダーのSitecoreカウンター ファイル。
  5. 全ての必要な情報を収集したら、そのフォルダーからZIPアーカイブを作成します。
    例:
    フォルダーを右クリックし、「送る」、次に「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックします。
  6. 生成されたアーカイブをお問い合わせに添付するか、Sitecore Support SharePoint Storageにアップロードします。

Azure Web Apps・方法1 (推奨、自動)

Sitecore XP 9.1 Initial Release以降のバージョンでは、上の「オンプレミス・方法1(推奨、自動)」の節で記述したのと同様の方法で基本情報を収集できます。以下のURLを使用します。

<サイトのホスト名>/sitecore/admin/supportpackage

: Azure Blob StorageモジュールがインストールされたSitecore XP 9.3 Initial Release については、以下の記事を参照してください。KB1000573

その他の全てのバージョンについては、次の節で説明されているように、手動で情報を収集します。

Azure Web Apps・方法2 (手動)

  1. 上の「オンプレミス・方法2(手動)」の節で説明されている、必要な設定ファイルを全てコピーします。
  2. 全ての必要なログ ファイルを収集します。
    • Sitecore XP 8.2 Update-1以降では、Azure Application Insightsにログが書き込まれます。
    • Sitecore XP 9.0 Update-2以降では、ログはファイルシステムの「\Data\logs\{machineName}」に追加で格納されます。

設定ファイルおよびログ ファイルへのアクセス方法の詳細に関しては、Azure Web Apps上のSitecore XPのログと診断データへのアクセスの記事を参照してください。

Dockerコンテナ・方法1 (自動)

Dockerコンテナ上で動作しているSitecore XP 10.0については、以下のURLからサポート パッケージを生成することができます。

<サイトのホスト名>/sitecore/admin/supportpackage

このページを使用する方法の順を追った説明については、オンプレミス・方法1(推奨、自動)のセクションをご参照ください。

Dockerコンテナ・方法2 (手動)

オンプレミス・方法2(手動)セクションに記載されている手順に従ってください。DockerコンテナまたはKubernetes podからホスト マシーンへのコピー操作を行うには、コンテナとの間でファイルをコピーする方法をご参照ください。

自動収集に関する備考

サポート パッケージの自動生成のタイムアウト時間は、次の設定で変更できます。

これらの設定は、次のファイル内に存在します。

<root>\App_Config\Sitecore\ExperienceContentManagement.Administration\Sitecore.ExperienceContentManagement.Administration.config

各設定の説明は、設定ファイル内に記載されています。

その他のエリア

必要に応じて、使用されているPublishing ServiceとxConnectの基本情報を収集します。詳細に関しては、以下の記事を参照してください。